LOHASな日記

LOHASな趣味や仕事を持っている様々な人たちが、リレー方式で毎日更新していく日記です。


  • LOHASな日記 Vol.1759 | 2010.08.11

    移りゆく歓喜

    日記当番:aco

    香水のお話です。

    ジャン・パトゥのJOY。
    大変有名な香水ですが、30年以上前のそれと、現在のものと、嗅ぎ比べる機会がありました。

    JOYは、大変質の良いローズやジャスミンをふんだんに使用した名香とされています。
    つややかで丸みのある黒いボトルに、深紅のキャップ。
    「歓喜」に官能も内包しているのでしょうか。
    実際、昔の、いわゆる高級クラブではこの香りをつけている女性が多かったそうです。

    古い方のJOYは、トップの香りもとんで酸化もしてるそうで、しかし、しっとりふわぁっと広がる上質で柔らかなブーケの香りがしました。
    ローズは、愛らしく広がる香りの部分と、底辺には甘く深い部分を持ち合わせた香りです。
    一方ジャスミンは、広がる透明感と同時に、滴り落ちるようなセクシーな深さも持ち合わせていますから、このJOYに、私は「心の底から天に広がるような官能的な歓び」を、感じました。

    一方、新しい方のJOYです。
    ボトルデザインは、四角形のシャープかつ高級感のあるガラスボトル。

    香りの方は、もちろんふわぁっと広がるフローラルなのですが、まったく別物というほど香りの印象が違います。
    昔のJOYが官能の喜びだとすると、新しい方はキャリアウーマンが大きなプロジェクトが成功させた時ような、集中した、強く、一本筋の通った歓びをを感じさせます。

    昔の香水の何がよいかというと、「情緒と広がり」なのだと、感じます。
    天然の香料というのは、合成に比べて雑味が多い分、広がりと奥行きがあるのです。
    失敗やら遊びやら回り道が多い人の話が面白く感じられるように、香りにも「余分なもの」があった方が味わい深いものになるのだと思います。

    しかし、現在の香水の率直さも、それはそれでよいのです。
    昔の香りは、コレクションとしては価値があるけれど、実際に纏うとなると今一つしっくりこないのは、やはりそれは時代とマッチしていないからです。

    香水は現在を象徴しているのだと思います。

    昔の女性より今の女性の方がしっかり自己を主張をし、社会にも進出していますよね。
    それに伴って、あるいは香りの方が先導するのかもしれませんが、同じJOYでも、歓喜の内容が変化するのだと思います。

    もしくは、作者の手を離れて独り歩きを始めた香りに、私が勝手にそのような想いを抱いているだけかもしれません。

    aco

    長野県は飯田市で生まれ育ちました。その後は三重県やイギリスなどで数年間生活し、現在はアロマセラピストとして、吉祥寺で個人サロンを経営しています。大好きな吉祥寺での生活や、奥深い香りの世界、日々のトリートメントへの想いなどを綴って参りたいと思います。最近無性にトランポリンをしたいのです。どこかにトランポリン場がありましたらご一報下さい。

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