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Seasons 第7回
涼を感じる風景。
2007.08.29
緑の山々や田畑、あるいは街を縫うように流れる川。
豊かな緑を映し出す湖沼など、日本には美しい水のある風景があります。
また、繊細な葉形の笹やススキ、渓谷に佇む苔などの緑の景色。
身近なところでは、睡蓮鉢やあさがおやふうせんかずらなどの生垣など、日本ならではの「涼を感じる風景」が蒸し暑い夏にひと時の安らぎを与えてくれます。
去年に引き続き、テラピコットンの「夏企画」として、目にも、心にも響く涼しげな風景や、時にダイナミックで壮大な自然の力さえ感じられる涼を感じる景観をお楽しみ頂ければと思います。
以前、きのこのシーズンにご紹介したことのある「長野県木曽郡開田高原」の夏の森や川の風景です。
高原の森の中は、まさに避暑にぴったりの場所。
森林のひんやりとした空気の中、木漏れ日が優しく感じられます。
街中のギラギラと輝く太陽も、ここでは緑の木の葉の生地に素敵なカットワークを作り出してくれています。このまま切り取って、持ち帰りたくなるほど美しい景色です。
せせらぎの音に誘われて川へ降りていくと、大きな岩の間を透き通った水が流れています。このあたりは山女や岩魚が放流されているようです。
一面、苔で覆われた岩の壁から流れ落ちる川の水は遠くから見ると、まるで薄いレースのカーテンを引いたような景色です。
沢山の水しぶきがあがり、この場所一帯がマイナスイオンで満たされています。
松蔭神社は安政の大獄で 30 歳の若さで獄死した 長州藩尊攘派の理論的リーダーで幕末の思想家・吉田松陰を祀ってある神社です。
その4年後の文久3年、吉田松陰の門下生であった高杉晋作、伊藤博文、等によってこの世田谷若林の地に改葬されました。神社所在地一帯は江戸時代から長州毛利藩藩主毛利大膳大夫の別邸のあったところで大夫山と呼ばれていたそうです。
夏の暑い日でも、神社の鳥居をくぐると凛とした空気がたちこめ、背筋がピンと伸びるのを感じます。
鳥居付近には、見事な松の大木。そして、参道は強い日差しを遮ってくれる桜の並木。
本殿の屋根の間から見える夏の空も、ここでは、不思議と涼しく感じられます。参道の終わりに近いところに、 手水舎があります。
「洗心」という言葉が彫られている、手水舎の水盤。これには両手を清め口をすすぐことにより、心(魂)も洗い清めるという意味があるのだそうです。僅かに流れ落ちる水盤の水を求め、鳥たちも、しばしばやってくるようです。人間ばかりでなく、動物たちも涼を求めてやってくるのですね。本殿脇には、吉田松蔭が塾長を勤め、その後の維新の政治家を多く排出した萩にある長州藩藩校であった松下村塾のレプリカが建設されています。この付近には、大きな楠木が日陰を作ってくれて、ひと休み出来る椅子なども用意されています。ここに静かに座り、しばし、動乱の幕末を駆け抜け、明治維新を成し遂げた若者たちに想いを馳せるのもいいものです。
吉田松蔭の墓所付近には、頼三樹三郎など同士 6 人の墓があります。ひっそりとした墓所には、苔とヤブランが一面を埋め尽くして神社の参道よりも、一段と涼しさが増していました。
日本には、集落があるところには必ずといっていいほど、神社やお寺が点在しています。
昔の子供達が、夏休みにセミを採ったり、かくれんぼをしたりするために訪れていた神社の存在。
親たちも、涼しくて暑さ負けする心配もないので安心して送り出していたのでしょうね。涼を感じる風景って、以外と近くにあったりするものです。
お近くの神社など、ちょっとのぞいてみてはいかがでしょう。
7 月の東北は、アジサイが今が盛りとばかりに色鮮やかに咲いています。
少し、林道へ立ち入ると山の斜面に山アジサイがブナの新緑と混じりあい美しい夏景色を演出しています。
川のほとりへ下りると、流木に付いた苔からフキやシダなどの植物が程よい大きさに育ち、渓流のせせらぎと溶け合って、ひんやり涼しげな水辺の風景に出会う事が出来ました。
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