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散歩に行こう。 第15回
散歩に行こう。 Vol.15
2007.06.07
5月も下旬にさしかかった晴天の休日。
緑まぶしい場所、そして日本のワインを再発見できる場所。
今回の「散歩に行こう」は、ちょっと志向を変えて
そんな場所、日本のワイナリーの中でもちょっと気になるワイナリーを訪ねるお散歩を試みました。東京から、 JR 中央線の特急電車と各駅電車を乗り継ぎ約2時間ほどで 今回の目的地、「勝沼ぶどう郷駅」に到着します。
駅を降りると、目の前に雄大な南アルプスをバックに甲府盆地を一望することが出来ます。
お散歩当日は、前日の嵐のようなお天気が嘘のような晴天に恵まれました。
気温は、5月にしてはちょっと高めの28℃。少し歩くと汗ばんでくるほどでしたが ほどよく爽やかな風が吹いてくるので気持ちよく歩くことが出来ます。ブドウ畑が広がる景色の中には、レモンや夏みかんの花や、クローバーの絨毯のなかから、白いシロツメクサの花が甘い蜜の香りを漂わせています。
駅からお目当てのワイナリー「勝沼醸造」さんへは徒歩30分から40分程度ですが タクシーを利用すれば7分程で到着します。
ワイナリー見学は、収穫の時期である9月が多いようですが、新緑のこの季節は清々しい空気と 蔓をぐんぐん伸ばしているぶどうの木が育つ畑からは、力強い生命力を感じる事が出来て、お勧めです。
さあ、いよいよ到着です!
大きな白い蔵と町屋を思わせる日本家屋が私達を迎えてくれました。
漆喰の壁に生える、程よい大きさの杉玉もワイナリーにふさわしくどこか上品。思わず、どこかの日本料理店に訪れたのかと錯覚するくらいの佇まいです。
ひんやりとした建物に一歩足を踏み入れると、ほのかに香る樽のいい香りが漂っていました。
アンティークのインテリアも、手伝って「勝沼醸造」さんの歴史を感じることが出来ます。
ワインのティスティングスペースやワインセラーの奥は、ウッドデッキのお庭があり その下には綺麗な小川が流れています。
静かで、落ち着きのある空間の向こうには緑鮮やかなブドウ畑が広がっています。こちらのワイナリーでは、「ワイナリーツアー」として、
3つのコースが用意されています。
詳しい内容については、勝沼醸造さんのホームページをご覧ください。
http://www.katsunuma-winery.com/
気軽なティスティングから、ワイン作りをより深く、掘り下げてお話頂けるコース、 勝沼のワインを美味しく頂くためのお料理が味わえるコースなど、目的や時間などにあわせて 選ぶことが出来るので、うれしいですね!また、こちらの2階には、じっくりとお話を聞けるティスティングルームが用意されています。
あのワイングラスで有名な「リーデル社」のグラスが沢山コレクションされたギャラリーにもなっていて、貴族のディナーテーブルを彷彿とさせる空間とでもいいましょうか。とにかく優雅な時間を 過ごすことが出来ます。ワインアドバイザーの方から勝沼のワインについて詳しくお話を伺ったあとは、ワインの原料であるブドウそのものについて説明を受けることになります。
食用として栽培されるブドウは、上からぶら下がる棚になっていますが、ワイン用のブドウは、垣根式で栽培されています。
ワイナリーの裏手にある自家農園は、約55aの面積の中に約1300本のカルベネ・ソーヴィニオンと、300本のシャルドネが栽培されているということです。
ワインの原料となるブドウの栽培には、もともとヨーロッパのように砂地や石が多い、痩せた土地での栽培が適しているそうなのですが、日本の土地は栄養が豊かすぎて、ワイン作りには適さない条件が揃っているうえ、梅雨もあります。
勝沼醸造さんでは、そんな悪条件をクリアする為に石灰等を投入し、土地改良を行い、ブドウ自身の可能性を最大限に引き出す研究と、栽培担当のスタッフが愛情をもって一本一本のブドウの木を大切に育てていらっしゃいます。勝沼醸造さんの企業理念である、「たとえ一樽でも、最高のものを」を実践するために、勝沼の風土での最大の可能性を引き出すことをテーマとして、世界各国の色々な情報を取り入れながら、日本が誇れるワイン作りの為に挑戦し続けているのだそうです。
ワインに対する熱い思いと、丁寧な仕事で完成される勝沼醸造さんのワインの数々。その、源はこの畑から始っているんだと言う事がよく理解出来ます。
これから梅雨の時期を迎えますが、梅雨の晴れ間のいい日を選んで初夏の勝沼へお出かけになりませんか?
初夏の爽やかな風と、目に優しい緑のブドウ畑がちょっとしたリゾート気分にしてくれます。今回の散歩に行こうは、ちょっと志向を変えてみました。いかがでしたか?
勝沼醸造さん直営のレストラン「風」では、勝沼のワインにあう美味しいお料理がいただけます。
教会をイメージしたという素敵な建物で、南アルプスと緑いっぱいのブドウ畑を眺めながら 味わい深いワインと、お料理を味わってみてはいかがでしょうか。
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