TOPIC

編集部が自信をもって集めた、LOHASな情報をお届けしてゆきます。


  • 散歩に行こう。 第14回

    散歩に行こう。 Vol.14

    2007.02.15


    今回は、例年よりひと足早く開花した梅の花が見ごろを迎えたという東京都府中市の「府中市郷土の森」の中にある梅林をお散歩してみました。


    府中市郷土の森」は、 蔵を模した 2 階建の博物館本館の常設展示室では、
    東京のふるさと府中の、自然と文化をテーマに、歴史、考古、民俗、自然の各分野の実物資料や、模型、映像等を通して紹介しています。また、博物館を出ると江戸時代から大正時代の 甲州街道府中宿の街並みが復元されたエリアがあります。
    また、その他にプラネタリウムや、広大な芝生公園や水遊び場など、子供から大人までが楽しめる施設になっています。

    今回は、この施設の一番奥に位置する梅林をお目当てにお散歩してみました。
    立春を迎えた 2 月の東京は一段と日差しがやわらかく、歩き出すと上着が要らないくらいの陽気です。
    この日は、平日にもかかわらず多くの学校やサークルなどの団体客や、
    カメラを片手に散策する女性のグループや、ご夫婦の姿を多く目にしました。


    復元建築物のエリアから少し歩くと、せせらぎに差し掛かります。

    人工のせせらぎですが、どこかの山里の中にある小川のせせらぎのように、ごく自然に見えます。山鳥の水場になっているのでしょうか、色んな鳥が姿を見せていました。また、小川のそばには菜の花畑が広がっていました。

    ロウバイの小径と名づけられた小道を進んでいくと、冬枯れの茶色や灰色の林の向こうに、色鮮やかなロウバイの花が目に飛び込んできました。中国原産なので、唐梅(トウバイ・カラウメ)とも言い、日本には古くから入り栽培されてきました。まるでロウソク細工のように見える花の感じから蝋梅の名がつきました。

    ロウバイ科ロウバイ属で、学名の Chimonautus praecox はギリシャ語の " 冬の花 " の意味だそうです。英名では Winter Sweet といいます。なんともロマンチックな名前ですね。



    お目当ての梅林にさしかかりました。梅園には、約 60 種、1,100本の梅が植えられているそうですが、今の時期は、早咲きの梅「八重寒紅」「八重野梅」「白加賀枝垂」「道知辺」が開花していました。梅園の中では雅な梅の香りで溢れています。


    ロウバイや梅以外にも、福寿草や水仙の花も鮮やかに開花しています。


    園内の復元建築物をいくつかご紹介いたします。


    ■旧尋常高等小学校
    昭和 10 年に開校した府中第一小学校の復元。
    教室には、昔の教科書などが展示されており、
    当時の小学生たちの声が今にも聞こえて来そうな気配。


    ■旧田中家住宅
    明治天皇行在所にもあてられたという、甲州街道府中宿を代表する商家。
    奥座敷、土蔵、表門など、建築的な評価もかなり高い建物だそうです。
    表に面する白壁がとても美しく、どっしりとした中にも繊細な設えが各所に見受けられる建物です。


    ■旧島田家住宅
    こちらは、明治 21 年創建の店蔵造り。
    当時の普請帳( フシンチョウ 。建築時に記録された帳簿のこと)を分析し、
    伝統的な左官工法を再現しながら 3 年がかりで復元されたもの。
    寛政年間から金物を、天保年間からは薬種を扱いました。


    ■旧府中町役場庁舎
    大正 10 年に建てられた洋風の町役場。
    東京都指定有形文化財で、大正時代の建築では指定第一号という事です。
    白の壁に薄い緑の窓枠やエントランス柱などがアクセントになって、
    大正ロマンを感じさせてくれます。


    ■旧河内家住宅
    浅間山近くの人見街道沿いにあった、八ヶ上の茅葺き農家の復元。
    養蚕のための工夫が随所に見られる建物です。


    ■水車小屋
    水田の広がる八ヶ下に、かつて活躍していた水車を再現されています。
    ゆっくりと回る水車の音を聞いていると、穏やかに広がる田園風景が思い描かれます。

    府中市郷土の森では、 2/1 ~ 3/11 まで、「梅まつり」が開催されています。
    期間中は、琴・尺八の演奏会や、野点茶会等。また、ふるさと体験館では、「梅まつり手づくり工房」と題して、梅の花にちなんだ工作体験などが楽しめます。
    詳しくは、郷土の森ホームページをご覧ください。

    http://www.fuchu-cpf.or.jp/