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企業におけるLOHAS 第13回
嘘のない商品づくり 株式会社セルフィユ
2009.06.17
企業におけるLOHAS、今回は、ジャムやディップ、ドレッシングなどの商品の開発・制作・販売を行っている長野・軽井沢の創作自然瓶詰食品 株式会社セルフィユです。
色とりどりのジャムなどの瓶詰商品を開発しているセルフィユの社長、長澤宏治さんに、会社設立から現在に至るまでの企業展開、今後のヴィジョンなどをお聞きしました。セルフィユ起業のきっかけとなったのが、社長の長澤さんが今から20年前に千葉県から長野県に引っ越したこと。
「もっと夢をみたい。ゼロからなにかをつくりたい」そんな気持ちで移り住んで、長野ではじめに勤めたのがお土産屋さん。そこでは商品として食品を取り扱っていましたが、信州のおみやげなのに、県内で製造されたものではないものもあり、本物の産地原産の食品をつくることに注目しはじめました。
その後、食品卸の会社に入社し15年間の勤務の中、商品・店舗開発・販売に関わったそうです。しかし、そこでは念願だった「ゼロからなにかをつくる」ことを経験し充実していましたが、その反面、販売数を伸ばして、大量に商品を卸す責務を果たさなければならない卸業は、最終的にはどこのお店で売っているのかもわからなくなってしまう。また、開発した商品が仮に売れなかったとしても、経営者ではない自分自身に直接的な痛みはないこと。
そんな立場に疑問を抱き「自分が作った商品に最後まで責任をもちたい」という思いが強くなったそうです。
その思いは、そのままセルフィユ起業のきっかけとなりました。そして2002年2月。生産者・製造者の方々に「このお店で責任を持って大事に売るから、素材や商品を一緒につくってほしい」と自信を持って言える企業であることを信念とする、株式会社セルフィユが誕生しました。
当初は卸会社との付き合いのあった製造者さんの多くは、独立した長澤さんの取引を断らざるを得なかったそうなのですが、それでも長澤さんの熱意にうたれ、「一緒においしいものをつくりたいから」と2つの製造者さんが、提携に手をあげてくれたそうです。
さて、次はどのような商品を制作するか。これは瓶詰食品を選びました。その理由は、素材などの廃棄が少ないこと。おいしいものをそのまま封じ込め、開けない限りは長期保存できること。また、見た目にきれいで飾っておけることがありました。
そして、開発の上での前提は「ありそうでなかったもの。あったとすれば、より自然でおいしいもの。」をつくること。初めにジャムの値段を設定し、素材を安く買い上げ、かかる生産コストを下げるような方法は選ばず、こだわりのつくり方で納得の味に仕上げること、そして、ジャムづくりに関わる携わるすべての人たちが潤うような生産・製造を大切にしました。
販売は、基本的に直営店などの目の届く範囲でのみとしています。
大手スーパーやパン屋などから卸をしてほしいと希望をもらっても、「思い入れがないと売れない商品です」と、お断りをしているそう。
お客様が商品を手にとってから、スタッフが声をかけて商品の説明をする。そんなコミュニケーションも大切なことのひとつと考えました。生産者の方が思いを込めてつくってくれた素材ひとつひとつを大切にし、ベストな製造方法でおいしい商品にする。
大量生産はできないけれど、だからこそ、お客様にも思い入れを持って買って頂きたい。
その思いは、もちろん現在も変わらずセルフィユの理念となっています。そんなセルフィユのスタイルは、「食」に恵まれすぎて無駄な浪費を続ける現代社会においても、見直されるべき理想の姿かも知れません。
企業の利益だけを考えているようなら同じようなスタイルにはならないとおもいます。
素材となる野菜や果物の生産者の方、その素材の良さを理解し素晴らしい商品にする開発者や製造業者の方、販売するスタッフ、そしてその商品を喜んで購入してくれる消費者の方々。
すべての人の気持ちがこだわりの商品に向いて、バランスがとれています。
そして、そのような「思い入れ」は「食物を無駄にしない・したくない」気持ちにつながるのではないでしょうか。最後に、長澤さんに今後のセルフィユの展開をお聞きしました。
今後は、これまでのノウハウの蓄積により様々な業態開発と展開を考えているそうです。
まずひとつめは、これまでつきつめてきた瓶詰商品を、更に美味しく楽しむための新しい提案。
さらに、思いを共有してくださる方々と、これまで直営のみだった店舗のフランチャイズ展開も考えているそうです。まだまだ様々な可能性を秘めたセルフィユの新たな展開は、どのような素敵なストーリーを紡いでゆくのでしょうか。
テラピコットンは今後ともセルフィユの新たな試みに注目したいとおもいます。

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