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散歩に行こう。 第25回
埼玉県日高市 高麗川
2009.08.10
梅雨明けしたにも関わらず、曇りや雨の日が多い関東地方ですが、ようやく、蝉の声も聞こえるようになり、真っ青な空には白い入道雲が広がる、そんな夏らしい風景が見られるようになりました。
気温もうなぎのぼりに30度を超える日が続くとなると、お散歩といってもついつい場所を選んでしまいます。が、まだ涼しい早朝に出発して1時間~2時間くらい電車に揺られると、まだまだ自然そのものの川や森が優しく私達を出迎えてくれるはずです。
という訳で、今回は東京のお隣の県でもある、埼玉県の日高市の高麗川へ出かけてきました。日高市は、埼玉県南西部で、首都50k圏内に位置しています。
近隣には、小江戸の町並みで有名な「川越市」や、お茶の名産地として有名な「狭山市」、森林公園やゴルフ場を多く抱える「坂戸市」などに接していて、武蔵野の面影が色濃く、今もなお残っているところです。
そんな日高市の丘陵地と台地の間を流れのが「高麗川・こまがわ」です。
この高麗川周辺には、いくつもの観光スポットが点在していますが、特に人気な場所としては、9月に見頃を迎える「曼珠沙華」で有名な「巾着田」です。高麗川の蛇行する間に位置しているのですが、近くの日和田山から眺めると、ちょうど「巾着」のように見えることから、そう名づけられたそうです。
ここは、秋のヒガンバナもさることながら、春はみごとな桜並木、清流高麗川のせせらぎ、秋のヒガンバナが冬には見事な緑の絨毯に様変わりし、1年を通じ訪れる人の目を楽しませてくれます。いくつかのハイキングコースがあり、暑さが厳しくない日には、ちょっと時間をかけて
観光名所を歩いてまわるのもいいでしょう。今回は、時間の都合もあったので、高麗川駅からまずは、「出世明神」としても知れ渡っている「高麗神社」へ向かいました。
高麗川を覗くと、清流という名の通り、水は透き通り水草が青々と茂っていて懐かしい田舎の風景が蘇りました。ちょうど夏休みに入ったばかりだったので、小学生たちが水遊びをしていました。この高麗川にかかる「出世橋」を渡ると、高麗神社の鳥居が見えてきます。
龍の口から流れる水でお清めをして、神殿へ。
ここで、高麗神社の由緒と歴史ついて。高麗神社の主祭神は、かつて朝鮮半島北部に栄えた高句麗からの渡来人高麗王若光です。若光は元正天皇霊亀2年(716年)武蔵国に新設された高麗郡の首長として当地に赴任してきました。当時の高麗郡は未開の原野であったといわれ、若光は、駿河(静岡)甲斐(山梨)相模(神奈川)上総・下総(千葉)常陸(茨城)下野(栃木)の各地から移り住んだ高麗人(高句麗人)1799人とともに当地の開拓に当たりました。若光が当地で没した後、高麗郡民はその徳を偲び、御霊を「高麗明神」として祀りました。これが当社創建の経緯です。
高麗神社は、若光の子孫が代々宮司を務め、現宮司は60代目になります。
高麗郡は明治29年(1896年)入間郡に合併されましたが、当社はその後も広く崇敬を受けてまいりました。特に浜口雄幸、若槻禮次郎、斉藤実、小磯国昭、幣原喜重郎、鳩山一郎らが当社参拝後相次いで総理大臣となったことから「出世明神」と広く知られるようにもなりました。現在は年間約40万人の参拝があります。※「高麗神社HPより抜粋」平日の午前中ということもあり、人影もまばらです。静まり返った神社の境内にしばし佇んでいると、沢山の木々のいい香りに包まれ、日々の慌しさを忘れさせてくれます。
時おり吹く風で、火照ったからだも一揆にクールダウンしました。
こちらでの参拝を終えたあとは、次のスポットへ。
日本に移住した高麗人達の菩提寺(ぼだいじ)として建立された「聖天院(しょうでんいん)」です。不動明王、聖天尊をまつっています。こちらの寺院の入口には、1832年(天保3年)に6年の歳月を費やして完成されたという聖天院山門があります。瓦葺きの総欅造りで、重厚な建造物です。
こちらの山門の中には歴史を感じる風神様と雷神様が祭られいました。
また、山門の右側には、当時最も進んでいた大陸文化をこの地に広めたと言われる一族の統率者若光の墓があります。日本と韓国の両国の文化が混在するこの寺院は、数年前に山を削って新しく本堂が建築されていて、美しい庭園も見ごたえがあります。
今回は、夏真っ只中ということでヒガンバナや初秋の花は見ることが出来ませんでしたが、清流の美しさや、里山ののどかな風景、そして神社や寺院の静かな佇まいの中にある、トラディショナルな造形美やいくつかの自然の風景などを感じることが出来ました。
たまには、こんな景色に触れるのもいいものです。
これからが夏本番です。
暑さ負けしない程度に、夏らしい自然の景色や、風景を、堪能するお散歩に出かけてみてはいかがでしょうか?
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