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編集部が自信をもって集めた、LOHASな情報をお届けしてゆきます。


  • 四季折々 ー和菓子の歳時記ー 第2回

    天の川 <七月>

    2010.07.01

    「和菓子」は季節を目と味覚で感じることのできる食べ物です。
    食べてしまえば終わりの小さなお菓子の一つ一つは、俳句や物語の言葉、花の名前などからつけられた銘という名前があり、四季や月ごとに移ろってゆく自然を、色や形で表現しています。

    身近にある食べ物だからこそ、美味しいね、可愛いね、綺麗だねの言葉のほかにお菓子に込められた思いや歴史を感じて頂きたくて、作り方、材料、名前の由来などなどを織り交ぜて、この「四季折々」をお届けします。


      7月
    菓 銘/「天の川」
    原材料/ 小豆あん、白双糖、水あめ、寒天、道明寺、金箔、着色料

    七夕は五節句の一つ。七月七日は天の川を渡って牽牛星と織姫星が年に一度会えるという素敵な物語。
    機織りでできた布を、先祖の霊にささげる日本古来の行事と中国伝来の書道や裁縫などの技術の上達を願う乞坑奠という祭りごとが合わさって七夕の行事になったとされています。

    小豆羊羹と錦玉かんに、青く染めた道明寺と金箔を散らして、出会いの舞台になる夜空に広がる天の川を作ってみました。

    <砂糖の話>

    ということで、今回は砂糖の話を少し。
    和菓子に使う砂糖にも色々種類があり、一番使用するのが上白糖。どちらの家庭にもあるごく一般的な砂糖です。
    先にも書きましたが羊羹や、錦玉かん等には純度の高い白双糖。ザラメとも言います。
    溶けやすく扱いやすい、グラニュー糖。
    粉雪の様な、粉砂糖。少量の水で溶いてアイシングのように模様をかいたり、雲平などの細工菓子に使います。
    サトウキビのしぼり汁を煮詰めて作られた黒砂糖。濃厚な甘さと風味は、かりん糖や蕨もちに。ゆり屋では蕨もちには沖縄産を使用しています。
    で、最後は和三盆糖。粒子が非常に細かく日本の伝統的な製法で作られます。
    生産量が少なく高価です。お茶席などで使われるお干菓子の打ち物(落雁や塩釜)などに使います。
    ゆり屋では懐中汁粉にも使用しますが、ほのかで上品な甘さは和三盆ならではです。

    和菓子のルーツは、木の実や果物で、仏教の伝来とともに入ってきた唐菓子から、貴族や武士の間で盛んとなった茶の湯とともに和菓子が発達し、南蛮貿易とともに砂糖や菓子が輸入され、江戸幕府八代将軍徳川吉宗が砂糖の製造を奨励されて製糖業が広まり、明治の時代から現在の和菓子が形成される。という流れで、遠い昔の砂糖はごく一部の階級の人しか口にできなかった高価で貴重なものだったんです。

    疲れた時に、甘いものが欲しくなるのは脳からの指令。低血糖になると、体や脳は栄養不足でうまく働かなくなります。摂り過ぎはいけませんが上質の甘さを適度に摂って熱い夏に備えましょう。


    和菓子製作・解説: ゆり屋 水嶼克代

    「ゆり屋」は、長年スタイリングやコーディネイトの世界を歩いてきた、水嶼克代が立ち上げた イベント企画、インテリアコーディネイトのオフィス「gigli」が、和菓子で時間や空間を演出する試みで プロデュースする和菓子ブランドです。

    手作りでしかできない世界にひとつだけの設えをして手渡した時に、喜ばれ、驚かれるのが嬉しくて、また作りを繰り返していくうちに依頼が来るようになりました。
    また和菓子はお茶の席で出されるものであるから、基本を頭に入れるため、茶道を習い、美しい包装をするためにラッピングを勉強し、アレンジしながら試行錯誤の繰り返しで現在のゆり屋の和菓子が出来上がりました。

    ゆり屋ホームページはこちらから